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2017年11月1日水曜日

記事の分類について(大雑把)


掲載した記事が増えてきたので、内容別に分けてみました。



大学生からの言語学に関するQ&A

講義に出席している学生からの質問に答えたものです。


言葉の質問箱

ネット上で受けた、言葉に関する質問と、その回答集です。


自閉症と言語について

自閉症者が取得する言語について書いた記事です。


バイリンガルについて

質問者が多かったので、まとめました。


方言について

こちらも質問者が多かったので、まとめました。


日常

筆者の日常に関する記事です。日記のようなもの。




2016年10月1日土曜日

腐儒の言語学(113) 何故、東北方言より関西方言の方が優勢なのか?

Q.今の社会で何故、東北方言より関西方言の方が優勢なのか? 文化・言語・国民性? 


A.

①人口:日本人の半分以上は関東圏にいます。 

     残り半分の半分以上は関西圏にいます。 


②経済力:人口は産業の要求に従って集中しています。 



③情報・文化:都市に基盤をおいて情報が発信されます。 




発信地のコトバは広まりますが、受信一方のコトバは広まりません。 

2016年9月14日水曜日

腐儒の言語学(111)  なぜ「標準語」があるのか?

Q.なぜ「標準語」があるのか? 

  「標準語」はどの県のことば?  
  「標準語=東京方言」とは言えないのか? 



A.前者は、地方の独立性が強く、多言語(方言)社会であった、日本を、強引に中央政府中心の単一(言語)社会に再編成する言語政策です。

東アジアに覇権を及ぼそうとした時期には、東アジアの国際語の役割を担います。

どちらの場合も、教育・情報伝達が一定のきまった型「標準」がないと、本来の目的に合致しません。 

 後者について、「標準語=東京方言」とは言えません。

東京方言は東京の地域言語です。

「~ちまう・~ちゃう」
「いかねえ」
「行かれない」
「なすった」
「しんじく(新宿)」
「しびや(日比谷)」

…など非標準語的特徴は、多々あります。

これら方言的要素が薄れてきたのは、他の方言と同じ。

ただし、「標準語」は東京方言を基本として作られているので、一番標準語に似ています。

「~であります」など東京方言に由来しない要素も標準語には入っています。 






※方言ついての投稿

腐儒の言語学(109) …もしもメディアや政治の中心が東京でなく大阪にあったら

腐儒の言語学(108)  …古文には方言はなかったのか?

腐儒の言語学(107)  …アメリカの方言

腐儒の言語学(106)  …身分、階級、職種などの社会属性に由来する方言

腐儒の言語学(105)  社会的方言(位相)とは

腐儒の言語学(98) 長期間日本語を話さなかった人はどうなるか







2016年9月5日月曜日

腐儒の言語学(109)  メディアや政治の中心が東京でなく大阪にあったら?



Q.もしもメディアや政治の中心が東京でなく大阪にあったら、関西弁が標準語になったのですか? 


A.当然です。

大和朝廷成立の頃から江戸開府までは、「中央語」は関西方言でした。

江戸時代前期まで文化・産業は関西中心でしたので、江戸でも商店では関西方言を使用するのが格式でした。

江戸後期から江戸のことばが「中央語」の地位に立ったわけです。 





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腐儒の言語学(109) …もしもメディアや政治の中心が東京でなく大阪にあったら

腐儒の言語学(108)  …古文には方言はなかったのか?

腐儒の言語学(107)  …アメリカの方言

腐儒の言語学(106)  …身分、階級、職種などの社会属性に由来する方言

腐儒の言語学(105)  社会的方言(位相)とは

腐儒の言語学(98) 長期間日本語を話さなかった人はどうなるか




2016年9月4日日曜日

腐儒の言語学(108)  古文には方言はなかったのか




Q.古文には方言はなかったのか? 


A.奈良時代以前から方言があったことは記録にあります。

また奈良時代末期には、東国方言の和歌が『万葉集』に採録されています。

中世にも、キリシタン宣教師が、方言の違いを記録しておりますので、日本語の歴史を通して、ずっとありました。

しかし、日本語の「文字」の言語は、平安時代の貴族語を基本として作られました。

従って、文章語・古文(和文)には、時代による変化はあっても、方言的変化はまず見られません。 

しかし、古文のことばを、漢文訓読のことば、古記録のことばと比較すると、かなりクセがあることが知られています。古文のことばは「貴族語」という社会的方言だったようです。 






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腐儒の言語学(109) …もしもメディアや政治の中心が東京でなく大阪にあったら

腐儒の言語学(108)  …古文には方言はなかったのか?

腐儒の言語学(107)  …アメリカの方言

腐儒の言語学(106)  …身分、階級、職種などの社会属性に由来する方言

腐儒の言語学(105)  社会的方言(位相)とは

腐儒の言語学(98) 長期間日本語を話さなかった人はどうなるか





2016年9月1日木曜日

腐儒の言語学(107)  アメリカの方言




Q.日本は方言が多いとおっしゃったが、より国土の広いアメリカなどは、もっと方言が多いのでしょうか? 日本語のように語尾などが特殊なのでしょうか? 



A.アメリカにも方言はありますが、あの広い国土に英語がひろまって200年余りの時間しか経っていません。

日本列島に2000年近く話された日本語ほど、多様化する時間はありません。

なお、英語の場合、もともと構造的に語尾の変化は貧弱です。目立つのは、母音の音価だと思います。 






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腐儒の言語学(108)  …古文には方言はなかったのか?

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腐儒の言語学(105)  社会的方言(位相)とは

腐儒の言語学(98) 長期間日本語を話さなかった人はどうなるか





2016年8月16日火曜日

腐儒の言語学(106)  身分、階級、職種などの社会属性に由来する方言






Q.英語、特にU.K.では、身分によってなまりや発音の違いがあるが、日本にそのようなものはないのか? 



A.地域ではなく、階級・職種など社会的属性に由来するものも、社会的「方言」と言えるのですが、もちろん日本にもあります。

階級の固定化された江戸時代には「武士ことば」「町人ことば」、郊外・地方の「百姓のことば」に分化していました。

ただし、日本は明治維新・第二次世界大戦の敗戦と、二度にわたって前時代の社会体制が破壊され、とりあえず職業選択・居住の自由がありますので、人は階級・職種・居住地を固定されません。

その結果、現在ではそれほど目立たなくなっています。 





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2016年8月15日月曜日

腐儒の言語学(105)  社会的方言(位相)とは









Q.どうして同じ日本語なのに、地域によって異なることばができたのですか? 




A.コトバは、伝達の道具として、ある社会の中で一定である必要があります。


しかし、別の社会と同じである必要はありません。ある社会と、ある社会が、交流が密で互いに一体感があれば、同じコトバをつかうでしょう。


しかし、隔絶していれば、言語の変化の方向性を同一にする力ははたらきません。


その結果、コトバに違いが生じます。

コトバを運ぶのはヒトですから、近い距離では交流が容易で、遠い距離では交流は行われません。近所のコトバは似ていますが、遠くのコトバは異なる度合が大きくなります。 

 同じことは、同じ地域の中で、社会が階級などによって、交流が隔絶しても生じます。

これは社会的方言(位相)と呼びます。 






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2016年8月9日火曜日

腐儒の言語学(98) 長期間日本語を話さなかった人はどうなるか



Q.(北朝鮮からの帰国者を見て)生まれて15~20年日本語を話していても、その後数十年使わなければ、以前と同じように話すことは不可能でしょうか? 

 私はかつて方言で話していたのに話さなくなって、数年後に話そうと思っても、すぐには文が出てきませんでした。 


A.前者は可能です。数十年前の日本語が出てきます。言語形成期を過ぎていますので、日本語に必要な要素は完全にそろっているはずです。

ただし、普段つかっていないので、一気にもどすには強烈な記憶の再生が必要です。帰国者の方々は今まさにその最中ではないでしょうか。 

 君の場合、おそらく言語形成期の途中でことばがかわったタイプですね。

今の方言話者は、方言と標準語のバイリンガル状態ですが、方言と標準語は同系の日本語ですので、方言でつくった言語の基盤をわりと容易に標準語にシフトできます。君は結果的に標準語モノリンガルになってしまった可能性はあります。

ただし、いま方言の理解ができ、かつて話していたのなら、やがてその土地に定住すれば、復活する可能性はあります。






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腐儒の言語学(98) 長期間日本語を話さなかった人はどうなるか




2005年06月23日