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2016年8月16日火曜日

腐儒の言語学(106)  身分、階級、職種などの社会属性に由来する方言






Q.英語、特にU.K.では、身分によってなまりや発音の違いがあるが、日本にそのようなものはないのか? 



A.地域ではなく、階級・職種など社会的属性に由来するものも、社会的「方言」と言えるのですが、もちろん日本にもあります。

階級の固定化された江戸時代には「武士ことば」「町人ことば」、郊外・地方の「百姓のことば」に分化していました。

ただし、日本は明治維新・第二次世界大戦の敗戦と、二度にわたって前時代の社会体制が破壊され、とりあえず職業選択・居住の自由がありますので、人は階級・職種・居住地を固定されません。

その結果、現在ではそれほど目立たなくなっています。 





※方言ついての投稿

腐儒の言語学(109) …もしもメディアや政治の中心が東京でなく大阪にあったら

腐儒の言語学(108)  …古文には方言はなかったのか?

腐儒の言語学(107)  …アメリカの方言

腐儒の言語学(106)  …身分、階級、職種などの社会属性に由来する方言

腐儒の言語学(105)  社会的方言(位相)とは

腐儒の言語学(98) 長期間日本語を話さなかった人はどうなるか



2016年8月10日水曜日

腐儒の言語学(102) 江戸時代の外国語習得



Q.江戸時代末期は英語を学ぶことがなかったのに、なぜ外国人と交渉できたのか? 

通訳がいたようだが、学ぶ環境がないのに、どうして通訳がいたのか? 



A.学べたから学んだのにきまっているじゃないか! 

 今のように教育環境が整っているわけではありません。しかし、幕末知識人たちは、中国語・オランダ語・英語・フランス語・ドイツ語・ロシア語…を、習得しました。

しかも、大勢の人が。才能と熱意と手段があれば、実は「学校」なんかなくても勉強もできるし、コトバも覚えます。 


 詳しいことは、日本の洋学史を御覧下さい。