A.コトバは、伝達の道具として、ある社会の中で一定である必要があります。
しかし、別の社会と同じである必要はありません。ある社会と、ある社会が、交流が密で互いに一体感があれば、同じコトバをつかうでしょう。
しかし、隔絶していれば、言語の変化の方向性を同一にする力ははたらきません。
その結果、コトバに違いが生じます。
コトバを運ぶのはヒトですから、近い距離では交流が容易で、遠い距離では交流は行われません。近所のコトバは似ていますが、遠くのコトバは異なる度合が大きくなります。
同じことは、同じ地域の中で、社会が階級などによって、交流が隔絶しても生じます。
これは社会的方言(位相)と呼びます。
※方言ついての投稿
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