
Q.古文には方言はなかったのか?
A.奈良時代以前から方言があったことは記録にあります。
また奈良時代末期には、東国方言の和歌が『万葉集』に採録されています。
中世にも、キリシタン宣教師が、方言の違いを記録しておりますので、日本語の歴史を通して、ずっとありました。
しかし、日本語の「文字」の言語は、平安時代の貴族語を基本として作られました。
従って、文章語・古文(和文)には、時代による変化はあっても、方言的変化はまず見られません。
しかし、古文のことばを、漢文訓読のことば、古記録のことばと比較すると、かなりクセがあることが知られています。古文のことばは「貴族語」という社会的方言だったようです。
※方言ついての投稿
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