2017年10月10日火曜日

腐儒の言語学 (130) 「テーシャツ」と「ティーシャツ」…音韻的な価値について





Q.「テーシャツ」「シーデー」と発音する人は、「ティーシャツ」「シーディー」と聞いたとき、頭の中でどのように理解しているのですか? 


A.「テーシャツ」「シーデー」

実は、あまり困らないのです。

「ティ・ディ」などの外来音で、音の聞き分けができないと、単語の判別がつかない場合と言うのは、そう多くありません。

こういう状況を、「音韻的な価値が低い」と言います。

例えば、日本語では促音の後に濁音がくることが少ないので、「鞄」をさして「バッグ」ではなく「バック」と言うことがしばしばあります。

この場合、別の「バック」(背景・後・背中)と区別がつかなくなるのですが、意味を取り間違えることがどれだけあるでしょうね。 


(2005年07月15日)





0 件のコメント:

コメントを投稿