2016年8月6日土曜日

腐儒の言語学(90)





Q.東北の人は「モゴモゴ」話す人が多い気がする。 
 韓国語が「ボソボソ」こもっているような気がする。 



A.東北方言の場合、標準語と比較すると、 

①母音[i]がやや奥の中舌音、[u]はやや前の中舌音、[e]がやや狭口で、三母音が近接して口の中ほどの音になります。 

②有声音(いわゆる「にごった音」)、鼻音(鼻にかかる音)が多いので、標準語よりも口の中での響きの要素が多い。③発音が英語などと似た「音節」単位なので、「拍(CV)」になれた耳には「音」が重なっているように聞こえる。 


 韓国語の場合も似ています。 

①母音に中舌[oe][oa]がある。 
②語中で有声音が多い。 
③音節(CVC)型言語である。 

 ただし、これに「マイナス印象」を感じるのは、社会的・文化的偏見が混入しています。

例えば、アメリカ人が、アメリカ英語をしゃべっていると、大体「かっこよく」聞こえます。

しかし、イングランドの上流階層の英語を聞いた後で、これを聞くと、ひどくなまっているように聞こえます。

何を基準にするかで、評価はかわります。君たちの「自文化中心主義」と「ささやかな偏見」を自覚しましょう。 





0 件のコメント:

コメントを投稿