2016年9月18日日曜日

【腐儒の質問箱】頭身を比較するときに使う形容詞は?

腐儒の質問箱】





「八頭身」などの「頭身」を比較するときに、 

「頭身が高い/低い」 
「頭身が大きい/小さい」 
「頭身が多い/少ない」 

といった、いくつかの表現の選択肢があり、どれが一番適切なのか分かりません。 

正解はありますか? 

揺れ動いているのだとすれば、今後、どれが一番優勢になりそうでしょうか。 




腐儒の回答】

「頭身」とは,「体全体の長さ(身長)」を「頭の長さ(頭高)」で割った数字です。 

数字ですから,「高い/低い」も可能ですし,「大きい/小さい」も可能です。数えられますから,「多い/少ない」も可能です。 

「身長」ならば,地面に対して垂直方向の長さですから,「高い/低い」の一択です。体の専門家ならば,「長い/短い」をつかうかもしれません。動物ならば,身長は横の長さで,高さは「体高」と呼びわけます。 

「頭高」はあまりなじみがありません。しかし,「長頭/短頭」の区別は,通常「前後」の長さです。これと区別すると,垂直方向ですから「高さ」となります。 

「高さ」を「高さ」で割るわけですから,「頭身」というのは「単なる数」です。 

身長のように高さの数字でもなく,体重のように重さの数字ではなく,体積のように大きさの数字でもありません。そうすると,「数」のように「大きい/小さい」「多い/少ない」どちらも可能です。 

純粋な数の世界と異なるのは,上限と下限が想定できることです。マンガ的にデフォルメしても体がないといけませんから,「1以上」,10を超えると人間に見えませんから,「10以下」。要するに一けたの数字です。自然の人体では,5〜8の間におさまります。 

つまり,さほど違いがないものについて,属性をもたない数字を言いますので,どれをつかってもよくなります。おそらく,なにかに固定することはありません。 

そうすると,一般的にはどうでもよく,それが問題となる専門分野において固定化が進むはずですから,頭身が問題となり,操作可能な領域です。普通,人間の頭身は変えられませんから,CGをふくんで描画の際に限定されるでしょう。 

キャラの頭身を「上げる/下げる」といいますが,そうすると「上下」がありますので,「高い/低い」に固定する可能性が高いと考えます。



(2016年9月18日)

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